昨日12月6日、神奈川県大井町長選挙と同日に告示された大井町議会議員補欠選挙に「誰も立候補しない」という事態が発生しました。
これまでも、議員定数よりも少ない人数しか立候補しないという定員割れのケースはありましたが、誰も立候補しないというケースは初めて見ました。
実際に、立候補者が誰もいない選挙は、神奈川県内でも極めて異例とのことです。
少なくとも平成以降は初ではないかと言われています!
私が住んでいる東京都江戸川区では、区議会議員の定数は44です。
この44議席に対して、前回・前々回は58名が立候補しました。
つまり、14名が落選する選挙ということです。
そのような選挙を体験しているため、すぐ隣の県で誰も立候補しない選挙が起こるなんて予想もしていませんでした。
その一方で、全国的にみると、町村議会議員のなりて不足は深刻なようです。
人口規模の小さな自治体に行くと、議員報酬も低いため、議員では生活が成り立たないという事情もあるようです。
ただ、今回の神奈川県大井町議会議員の議員報酬は月額25万7,000円ですので、悲観するほど低額というわけでもありません。
他の職業との一部兼業も認められますので、十分に生活が成り立つ金額です。
議員報酬の金額以上に、何か原因があるのだと想像します。
私自身は、最初の選挙で落選も経験していますので、何としても手に入れたかった議員バッジですが、地域が変われば、そのバッジを誰も欲しがらないという現象が起きるのですね。
そこまで魅力のない世界だと認識されてしまっていることは残念ですが、このニュースがきっかけとなって、興味を持った人も必ずいるはずです。